なな色のお話達

思いついたままに

〜世にも奇妙な物語のような夢③〜


うーん…
これは、夢か?現実か?

定番のホッペでもツネッてみる。

ギュッ、痛っ。

よし!
後で、ネネにこの夢の話をしよう。

そして、のちにブログにでも書いて書籍化して
世にも奇妙な物語の題材にしてもらおう。

夢のせいで身支度も3度目だ。

なんだかやる気なくなるわ。笑

ちょっと早めに出よう。
夢の時より少し急いで用意した。

家を出て車に乗り、エンジンを掛ける。
だけど、さすがに3度目となると思わず
チラッと携帯を見てしまった。

が、着信はならない。

ホッとした自分がいた。

やっと晴れやかな気持ちでネネのウチに向かう。
少し進むと、あの例のコンビニの前の信号機にきた。そしてまた赤だ。

おそるおそる
駐車場をみると手を振るともねぇはいない。

またホッとした。

その時、携帯電話がなった。

…結奈だ。

結奈が悪いわけではないのに、
結奈の着信に恐怖を抱く。

いや、そうと決まった訳じゃない。
でも、確かめなくちゃ。

そのままハンドルを切り、コンビニの駐車場に入る。

ゴクッと唾を飲んで電話にでる。

👩🏼「はい。」

💁🏻「もしもし、らら?ちょっといい?」

…( ̄◇ ̄;)キターーーーーーー!!!!

殺される!!

また正夢だー!!

ん?でも、3回生き返ってるし。

💁🏻「もしもし?」

👩🏼「あ、結奈!ごめん!ごめん!今急いでるから、掛け直すね!本当に何回もごめん!」

💁🏻「え?う、うん。わかった。」

あ、結奈にしては何回もではなかったか!

でも、こうしてはいられない!

急いでネネに言わなくちゃ!!

コンビニの駐車場から慌てて出ると
ちょうど反対車線からきた、ともねぇの車とすれ違った。

あっ!

( ̄◇ ̄;)キターーーーーーー!!!!!

プッとクラクションを鳴らすともねぇ。
私は軽く手をあげ急いで車を走らせた。

やばい!ヤバい!!ヤバイ!!!

携帯電話を手に取り、ネネに電話を入れる。

👩🏼「ネネ!ごめん、もうすぐ着くからもう下で待ってて!ちょっと急ぐから!!」

要件を伝えると電話を切って車を飛ばす。

自分の寿命が懸かっている。

ネネのマンションに着くとネネは下で待っていてくれた。

👩🏼「ごめん!ネネ!とりあえず乗って!」

私の喧騒な雰囲気にネネはうなずくと、助手席に急いで乗った。

👩🏼「ネネ、ビックリするかもしれないけど、
真剣に聞いて。」

そう言うと、大型ショッピングモールと反対方向へ車を発進させた。

運転しながらネネに今朝の夢の話をして、
また同じことが起ころうとしていることを
話した。

ネネは眉間にシワを寄せて怖がりながら
真剣に聞いてくれた。

👧🏻「で!?これからどうするの?!」

ネネは信じてくれて表情は凍りついていた。

👩🏼「とりあえず、同じ場所へ行かないように
しようと思う。そっちでもいい?」

夢で向かった大型ショッピングモールはやめて、反対方向の都心へ向かう事にした。

ただの夢かもしれないし、ネネの買い物は付き合おうと思った。

都心へ向かう事によって少し距離が伸びる。
あの男がお迎えにくる、たしか12時頃かな?
その時間に近づこうとしていた。

車の中でもお迎えはくるのか?

今連れさられたら、ネネが危ないよな。
運転手が、消えるんだもん。

運転変わっとく?

でも、まてよ。
今車から降りたら手首掴まれるよね。

あー!どうなるんだ!?

頭の中でパニックになりそうになった時、
ネネが言った。

👧🏻「ずっと考えてたんだけどさ。その、
ねぇちゃんを刺した人。
ねぇちゃんが悪いって言ったんでしょ?」

👩🏼「そう。」

👧🏻「誰か心当たりはあるの?」

👩🏼「知り合いって気はした。でも、顔は見えないし、泣いてるみたいだったから声もよくわからなかった。」

👧🏻「ちょっと思ったんだけど、
その人を救わない限りその夢って
続くんじゃないかな?」

👩🏼「え?」

続く?じゃぁ、また殺されて、生きかえる?

その人の正体がわかるまで?